【書評】描かれるのは「家族のつながり」と「一人の少年の成長」。『未来のミライ』 あらすじ 感想 ネタバレ

僕は細田氏の作品が好きだ。

映画化されるとすぐに原作小説を買いに書店に出かける。

今回も毎度のようにすぐに書店へと向かった。

細田守氏の新作映画『未来のミライ』。

その原作小説を読んで僕が感じたことを書き綴ろうと思う。

結論から言えば、僕はこの物語から「家族のつながり」と「ある一人の少年の成長」を感じた。

あらすじ

(引用元:にじめん

太田家の「くんちゃん(4歳)」のもとに、妹「未来ちゃん」がやってくる。すると、お父さんとお母さんの愛情は自然と妹へと向けられるようになってしまう。

くんちゃんも「お兄ちゃんにならなければいけない」とわかっているのだけれど、お父さんとお母さんの愛情をまだまだ感じたい年頃。

「赤ちゃん、好きくない。」と言ってみたり、お菓子を未来ちゃんの顔にのせるいたずらをしてみたり、全然お兄ちゃんらしく振舞うことができないでいた。

ある日、くんちゃんは未来ちゃんを電車のおもちゃで叩いてしまう。

お母さんに叱られ、どうしようもなくなったくんちゃんは中庭へと逃げ出すが、そこに広がっている景色はいつもの白樫が一本立っているだけの中庭とは全く違うのだ。

そこからくんちゃんの不思議な時間旅行がはじまるのであった。


家族のつながり

(引用元:「ムビッチ」

僕にとっては当たり前にそこに存在しているもの。それが「家族」である。

毎朝起きたらそこにいて、朝ごはんを食べる。今日の天気や何気ない話題について会話をする。

夜になれば「おやすみ。」を言って眠り、休みの日には一緒におでかけをする。

こんなことは僕の中では当たり前になっている。

本作では主人公の男の子「くんちゃん」が庭の白樫の木によって不思議な体験をする。

くんちゃんの家族の過去にタイムスリップするのだ。

それぞれの時代でくんちゃんは家族のルーツと向き合うことになる。

猫がどうしても飼いたくて、ばあばの靴に毎日手紙を入れていた、少女時代のお母さん。

自転車になかなか上手く乗れなくて、何度も何度も転んで練習していたお父さん。

戦争で特攻隊として出兵し、なんとか一命を取りとめ、オートバイを颯爽と乗りこなす青年時代のかっこいいひいじいじ。

そのどれもが繋がっていて、「今」があるのだと、くんちゃんのタイムスリップを通して感じさせられる。

みどころ
どんな家族にも、それぞれのルーツがあり、そのつながりで「今」があるという奇跡。それが家族なんだと感じさせられる。

あるひとりの少年の成長

甘えん坊で、泣き虫のくんちゃん。

「赤ちゃん、すきくない」と言ってしまうくんちゃん。

そんなくんちゃんが家族のルーツを知り、少しずつ成長していく姿が描かれている。

くんちゃんが自転車に乗るために練習をするシーンがある。

お父さんはどこか頼りなげなところがあるが、一生懸命にくんちゃんを応援する。

くんちゃんは過去のじいじに出会うことで、自転車に乗ることに憧れを感じ、何度も何度も練習をする。

実はこの姿はお父さんの少年時代の姿と同じだったのである。

「自転車に乗る」ということも、子どもの頃は大いなる成長だったなと思い返された。

もうひとつ、くんちゃんの大きな成長は「お兄ちゃんになること」。

ここは物語の核心でもあるので、是非本作で実際に感じてもらいたいところであるので、あまり多くは語らないでおく。

みどころ
くんちゃんがどのようにお兄ちゃんとして成長するのかがみどころ。

レビュー

この本の評価
読みやすさ
(4.5)
面白さ
(4.0)
装丁の美しさ
(3.0)
値段
(3.0)
コレクション性
(3.0)
総合評価
(3.5)

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