【書評】「これからの本屋読本」を読んで、本屋の可能性が無限に広がった。

僕は内沼晋太郎さんの著書「これからの本屋読本」を読んで、これからの本屋について無限の可能性を感じた。

「出版業界は厳しい」といわれる昨今、ここまで「これからの本屋」に無限の可能性を感じさせてくれる本は珍しい。

今回読んだ本

本屋の可能性が無限に広がった。

僕はこの本を読み終えて、「これからの本屋の楽しみと在り方」がわかったように思う。

まず、これからの「本屋の楽しみ」についてでは、本そのものの面白さを味わうことができる。読みながら「ふむふむ。たしかにそうだなあ。」と思える部分がたくさんあり、本自体の無限の可能性を感じることができる。

次に、これからの「本屋の在り方」として書かれているポイントは2つ

  • 本屋のダウンサイジング
  • 本屋と掛け算する

である。それぞれについては各章でもう少し詳しくみていこうと思う。
それぞれについても、頷けることが多く、自分が将来持ちたいと思っている「小さな本屋像」を明確にすることができた。

「これからの本屋」には厳しい未来ではなく、無限の可能性がきっと秘められている。

本屋の楽しみ

あなたは本屋が好きですか?
僕は大好きだ。
本書によると、今、僕と同じような「本屋好き」が増えてきているようだ。

今までは情報を得るために必要だった本屋が、インターネットの普及により、「好きだから行く場所」になってきている。

では、なぜ本屋が好きなのか?

このことについて書かれていたことや自分の思いを書いてみたいと思う。

読書は旅に似ている

本屋には、世界の情勢から今晩の夕食の献立まで、さまざまな知が集結している。
つまり、本屋をぐるっと1周歩けば、世界一周の旅をしたかのようにさまざまな知識に出会うことができるのである。これがネット書店では味わえない、本屋の楽しさである。

また、本は読んでみるまで内容はわからない、どんな出会いがあるのかわからないというワクワク感も「旅」に似ていると言える。

そんな「旅」への切符が本である。

僕は旅が好きだ。
だから、僕は手軽に旅している感覚を味わえる本屋が好きなのかもしれない。

読書は人である

「読書は人である」とも言える。
1冊の本には、たくさんの作り手の思いが込められている。
その文章には、著者の思いが語られており、読書をするということは「著者と対話すること」とも言えるかもしれない。
本を開けば、いつでもどこでも人に出会える読書が僕は好きだ。

つまり、本屋は人と出会う場所と言える。
「この人の考えに出会いたい」と目的を持って、出会うこともできるし、偶然の出会いがあることも面白い。

この偶然の出会いというものが起こるのが本屋の面白いところであり、存在理由の一つである。
偶然の出会いを求めて僕は本屋へ足を運ぶといってもいい。

本屋のダウンサイジング

「これからの本屋の在り方」について考えるときに、内沼氏は「本屋のダウンサイジング」が重要であると語っている。
僕自身も小さな本屋を持つことが夢であるので、非常に興味深く読ませてもらった。

小さい本屋だからこそできることがある。
そんなことを教えてくれた章だった。

小さい本屋だからこそできること

本屋は大きいから必ずしもいいというわけではない。
小さいからこそ、世界観を作り込んだ本屋というものが最近は多くなってきているようにも思うし、僕自身そんな本屋がやりたいと思う。

そこで、僕なりの文脈を持たせた棚を作り、本を届けられたらこれ以上に幸せなことは無いと思う。

また、現実的な話をすれば小さいからこそ維持費も少なくて済む。自分や家族で店番をして人を雇わなければ、人件費だってかからない。
恵文社一乗寺店の元店長の堀部さんが新しくはじめた「誠光社」のように、自宅兼店舗という形で家賃を無くすなんてことも考えられる。
一人で見渡せるサイズの小さな店舗にすることで、初期費用も抑えられる。

そして、その空間でしっかりと自分の世界観を演出することで、「本屋好き」のお客さんに足を運んでもらえるようになるというわけだ。

どれも「小さい本屋」だからこそ生まれる発想である。
つまり、「小さな本屋」には無限の可能性が秘められている。

本屋と掛け算する

本はさまざまなものをテーマにしているので、どんなものとも掛け合わせることができる。
ぱっと思い浮かぶのが「本屋×飲食店」であるブックカフェである。
このように様々なものと掛け合わせることで、可能性をさらに広げていけることが、本屋の魅力だ。

ここで僕なりに本屋に掛け算したいものを考えてみたら、「本×ブログ(メディア)」が思い浮かんだ。
僕が現在ブログを使って本に関わるために考えていることは

  • 一箱古本市をレポートしてもっと全国に広めたい
  • 自分のおすすめの本を紹介してたくさんの人と出会わせたい
  • 本に関わる人に話を聞き、本に対するおもいをたくさんの人と共有したい

などなど、まだまだ書ききれないほどたくさんある。

本屋と掛け合わせることで、本屋は無限に広がる可能性を秘めている。

本屋と本業を切り離す

「本屋の在り方」という点で

  • 「本屋を本業に取り込む」
  • 「本屋と本業を切り離す」

この2点が紹介されていた。

僕が目指すのはどちらかと言えば「本屋と本業を切り離す」という考え方に近いと思う。
まずは本業とは全く関係ない一箱古本市などのイベント出店から始め、いい意味であそび感覚で本屋をしてみたい。

本書では内沼氏もそういった本屋の在り方も認めていたので、今自分が考えていることは間違いではないと背中を押してもらったような感覚がある。
また、収益をあまり考えないことで、より実験的な本屋を試すことができるということも、非常に面白いと感じた。
「本屋×登山」を実践している「杣BOOKS」さんのように、僕も面白い発想の本屋をしてみたいと思う。

まずは、楽しみながら本と人をつなぐ経験を積んでいきたいと思う。

今回読んだ本

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